引継ぎを前に
2018年10月21日、第59回定期演奏会「邦楽の夕」。私たちの一番の大舞台が幕を閉じました。
今年は三部構成の形をとり、全8曲を演奏いたしました。第一部では「松の緑」に「萬歳」とおめでたい曲が続き、激しい「さらし風手事」で引き締めて終わります。第二部ではにぎやかな「俄獅子」に始まり、さわやかな「旅」の余韻を感じ、現代邦楽「華紋」で華やかに終わってゆきます。第三部はこれが最後の大舞台となる四回生曲、「新娘道成寺」「都風流」を演奏し、割れんばかりの拍手の中、演奏会の幕が閉じました。
思えば長いようであっという間の1年でした。私もパートリーダーとして、沢山悩み、沢山泣いて、もがき苦しみながら本番当日を迎えました。みんながみんな、そうであったと思います。しかし当日の朝集合してみると、驚くほどみんなすっきりとした顔をしていました。それだけ努力した自分に、胸を張ることができたからだと思います。笑顔で本番を終えることができ、本当に胸がいっぱいになりました。
一年間、邦楽部のTwitterとホームページの管理を任されてきましたが、その中で沢山の気づきがありました。邦楽部は私たち部員だけではなく、日頃よりご指導いただいております師匠方、愛を持って見守ってくださるOGOBの皆様、家族や友人、その他沢山の皆様の応援があって今日まで続いて来られたのだと思います。心より感謝申し上げます。
邦楽部は来月12月より新制執行部、73代へと代替わりいたします。本日をもって執行部を引退する我が身としては、まだまだやり残したことがあったのではないかと不安になりますが、後輩のみんななら何とかやっていけるでしょう。73代はどんなカラーになるのでしょうか。とても楽しみです。平の先輩として、温かく見守っていきたいと思います。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。来年は第60回という記念の定期演奏会となります。これからも躍進を続ける私たち邦楽部を、どうかよろしくお願い致します。